香港の映画監督兼俳優のチャウ・シンチー氏(英語名スティーブン・チョウ)氏は、『カンフーハッスル』や『少林サッカー』で知られる人物だ。今月初めに「ノーバディ」と題された非代替性トークン(NFT)コレクションを立ち上げた。記事執筆時点で、このコレクションは9695ETH(約2300万ドル)以上の 取引を記録し 、1日あたりの取引量は2713ETHに達している。

同日、チャウ氏はXとインスタグラムのプロフィール写真をノーバディのアバターに変更し、「ノーバディコミュニティのイベントにいいアイデアはありませんか?新参者ですので、皆さんのアドバイスをお願いします!」と 投稿した 。同氏はフォロワーにも、プロフィール写真をノーバディに変更するよう呼びかけている。

ノーバディコレクションの今後の計画について、開発者は「ノーバディの知的財産(IP)を構築することにも取り組む。チャウ氏の過去の成功体験と優れた作品を組み合わせ、新しいメカニズムを取り入れてノーバディIPを一般に普及させ、これまでWeb3ネイティブIPが主流のWeb2市場に進出する際の障壁を破る」とした。

1月10日には、チャウ氏は 仮想通貨取引所OKXと提携し 、ノーバディNFTのギブアウェイを行った。エアドロップには12万5000人以上のユーザーが参加し、2500枚のノーバディNFTが提供された。ノーバディの総供給量は1万枚に限定されている。

開発者によると、ノーバディのコレクタブルを保有する人は「プロジェクトの開発に参加し、提案、共創、投票、ノーバディIPの創造を含む多くの特別な権利を享受できる」という。

コレクションは2023年12月6日に初めて 発表された 。チャウ氏は中国系アメリカ人ラッパーのジン・アウヨン氏(MCジンとしても知られる)と提携し、ノーバディNFTを立ち上げるとした。コレクションは、香港を拠点とするWeb3スタートアップであるムーンボックスのプラットフォームでリリースされる。ムーンボックスは、アートと映画業界に焦点を当てたNFTを立ち上げることを目指している。チャウ氏はプラットフォーム上で最初のコンテンツクリエーターだ。

2023年8月、ムーンボックスはOKXベンチャーズ主導で5000万ドルの評価額で250万ドルの資金調達ラウンドを完了している。

香港の俳優チャウ・シンチー主導のNFT オープンシーでの取引高が急増 image 0 オープンシーにおけるノーバディNFTコレクション。