バイナンスのロシア事業を引き継いだ仮想通貨取引所コムエックス 4月に事業停止へ
バイナンスのロシア事業を 引き継いだ 仮想通貨取引所コムエックスが運営停止を発表し、入金を停止した。
2023年9月にバイナンスのロシア事業を取得したが、コムエックスはプラットフォームの閉鎖に向けて動き出している。コムエックスは3月25日に 公式テレグラムグループ で、即座に入金を停止し、新規登録を終了すると発表した。
「コムエックスプラットフォームの運営を段階的に停止する必要がある」とコムエックスは述べ、ユーザーに対して資産をサードパーティのウォレットに直ちに移動するように求めた。
運営停止のロードマップによると、コムエックスは3月28日に先物取引のサービスを停止し、4月2日からはピアツーピアの取引を停止し始める。4月23日にはスポット取引プラットフォームを完全に閉鎖し、5月10日までにウェブサイトの停止を予定している。「5月10日以降も資産を保有しているユーザーアカウントは、資産の1%に相当する資産管理手数料が課される」という。
2023年9月、バイナンスの東ヨーロッパ担当副社長グレブ・コスタレフ氏を含む主要な地元幹部の辞任が相次ぎ、ロシアから撤退するのではないかとの 憶測が出た 。数週間後、バイナンスはロシア事業を新しい取引所コムエックスに売却したと発表したが、コムエックスの創設者や幹部についての詳細は明らかにしなかった。その後、コムエックスはバイナンスとは独立して運営していると強調したが、コアメンバーの一部が以前のバイナンスのスタッフだったことを 認めた 。
この不透明な取引は、地元の仮想通貨愛好家の間で速やかに話題となり、バイナンスとコムエックスのウェブサイトの類似性から、新しい取引所を「ロシア版バイナンス」と呼ぶ声が上がった。売却時、ロシアはバイナンス・ドットコムのユーザー訪問数で最大の市場であり、総訪問数の6.9%を占めていた。
バイナンスを巡っては、各国で規制上の課題に直面している。 米国での訴訟 のほか、最近ではフィリピンが3月25日にバイナンスへのローカルユーザーアクセスを ブロックするとしている 。
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