ビットコインの価格上昇が再開している。過去24時間で5%の反発を見せ、記事執筆時点で71,000ドル近辺で取引されている。

ビットコインが71,000ドル台を取り戻したことから半減期前の価格調整はすでに終わっている可能性がある。ブロックチェーン分析会社サンティメントによれば、ビットコインが週末に「主要なステークホルダー」による大量購入があり、「トレーダーを驚かせた」と報告した。同社が「シャーク」「クジラ」と呼ぶ大口投資家は、3月24日に5万1595BTCを買い増した。

これは現在利用可能な全供給量の0.263%に相当するという。4月19日前後に迫るビットコインの半減期を控え、これらのウォレットが成長を続け、仮想通貨市場全体の時価総額にプラスの影響を与える可能性が高いとサンティメントは指摘する。

ビットコイン 半減期前の価格調整終了で上昇トレンドを再開か? image 0 Source: Santiment

仮想通貨アナリストたちは、過去の市場サイクルとの類似を想定し、半減期前のより大きな価格調整を懸念していた。

コインゲッコによれば、ビットコインは3月14日の史上最高値7万3738ドルから17%の下落にとどまり、3月20日には6万1494ドルまで下げた。

ビットコイン 半減期前の価格調整終了で上昇トレンドを再開か? image 1 Source: Rekt Capital

テクニカルアナリストの「レクトキャピタル」はこれが半減期前の価格調整の終わりであれば、ビットコインは2020年の半減期前の価格調整と同水準になるだろうとのべた。

「ビットコインはこのサイクルで-18%下落したのに対し、BTCは2020年に-19%強下落した」と比較している。

同氏は以前、この半減期前の価格調整は「深刻なものよりも浅いものになる可能性が高く、歴史的に見ても短期間となる可能性がある」と予測していた。

仮想通貨のボラティリティと先週の下落について報告した仮想通貨研究会社カイコは売買注文の分析後「米国市場のクローズ後に売りが強まった」と明らかにした。

同社は「仮想通貨市場の流動性は、取引所間ではなく、取引ペア間でも断片化している」と分析している。

執筆時点でビットコインは過去24時間で5%の反発を見せており、7万1000ドル前後で取引されている。