11番目となる現物ビットコインETFが取引開始 ハッシュデックスが先物ETFから転換
米国の資産運用会社ハッシュデックスは、ビットコイン先物ETFを現物ビットコイン保有のETFに転換し、正式に現物ビットコインETF市場に参入した。
3月26日の発表によれば 、ハッシュデックスは同社のビットコイン先物ETFを「ハッシュデックスビットコインETF(DEFI)」に変更した。
アナリストのエリック・バルチュナス氏は「DEFIがついに正式にスタートラインに立った。11番目の現物ビットコインETFだ。今は非常に好調なので、遅れて参入したにもかかわらず、手数料が競争力があればこのETFにも関心が集まるかもしれない」と ツイッターで語った 。
新しく変換されたファンドは、資産の少なくとも95%を現物ビットコインに投資する一方、残りの最大5%はCMEで取引されるビットコイン先物契約および現金及び現金同等物に投資されるという。
ハッシュデックスの共同創設者兼CEOであるマルセロ・サンパイオ氏は「2018年の創業以来、ビットコインは世代を超えた機会であると強く信じてきた」と語った。
同社の最高投資責任者であるサミール・ケルバージ氏は「ビットコインに完全に確信を持っている投資家から、初めて投資を検討している投資家、そしてその間にいるすべての人々まで、デジタル資産をアクセスしやすくするという私たちの長期的な旅に参加してもらいたい」と付け加えた。
2018年に設立されたハッシュデックスは、2023年8月にビットコインETF承認競争に参加した。コインベースの監視共有契約に依存する他のファンドとは異なり、ハッシュデックスのファンドはCME市場内の現物取引所からビットコインの現物を取得する。
ハッシュデックスはほかのビットコインETFに対してすでに数ヶ月遅れている。ファーサイドのデータによると、グレイスケールのETFを除くスポットビットコインETFの累積流入額は現在255億ドル近くに達しているが、その80%はブラックロックとフィデリティのETFが占めている。
ハッシュデックスが提出した目論見書によると、同社のETFの管理手数料は年間0.90%で、ほかのETF発行会社が請求する手数料の平均約0.30%より高い方に位置するが、グレイスケール・ビットコイン・トラスト (GBTC)が請求する年間1.5%を下回ってはいる。
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