仮想通貨ベンチャーキャピタルのパラダイムが新たなファンド設立のため最大8億5000万ドルを調達する交渉を進めている。

ブルームバーグの報道 によると、過去数か月で仮想通貨市場が回復していることを受け、パラダイムが7億5000万ドルから8億5000万ドルの間で投資家と話し合っているという。

7億5000万ドルの調達は、2022年5月にシリコンバレーを拠点とするベンチャーキャピタル、アンドリーセン・ホロウィッツ(a16z)が 45億ドルを集めて 以来、仮想通貨業界で最大のものとなる。

パラダイムが資金調達を完了すれば、2021年11月の前回の強気相場のピーク時に集めた25億ドルのファンド以来、同社にとって最大のものとなる。当時、そのファンドは史上最大の仮想通貨ファンドだった。

昨年9月には、パラダイムが10億ドルのファンドを目指していると ザ・インフォメーション が報じていた。

パラダイムがこれまでに投資したWeb3関連企業には、コインベース、ファイアブロックス、ブラスト、オプティミズム、ユニスワップ、ギットコイン、フレンド・テックなどがある。

最近では、分散型ソーシャルネットワーク「ファーキャスター」を手掛けるマークル・マニュファクトリーが、パラダイム主導の資金調達ラウンドで評価額が10億ドルを超え、ユニコーン企業の地位を獲得した。

しかし、パラダイムは破綻した取引所FTXにも2億7800万ドルを投資しており、FTXが破産申請を行ったわずか4日後にその投資額をゼロに減損した。当時、パラダイムの創業者でありマネージングパートナーのマット・ファン氏は、エコシステムに「莫大な損害」を与えた企業に投資したことについて「遺憾に思う」とした。ただし、FTXはパラダイムの総資産の「ごく一部」に過ぎなかったとファン氏は言っている。

仮想通貨プロジェクトへのベンチャーキャピタルからの資金調達は、2023年10月には4億4500万ドルに低下し、2020年12月以来の最低月間数値を記録した。しかし、過去3カ月は連続して月間増加を記録し、3月には11億6000万ドルに 達した 。

仮想通貨VCのパラダイム 最大8億5000万ドルの資金調達目指す=報道 image 0 Cryptocurrency fundraising between Jan. 2020 and April 2024. Source: RootData