米証券取引委員会(SEC)は、現物型イーサリアム上場投資信託(ETF)の株式の上場と取引を可能にする規則変更案について、パブリックコメントを募集している。

4月2日に 提出された通知 で、SECは、資産運用会社ビットワイズ、フィデリティ、グレイスケールの3社のイーサリアムETF提案に関して、パブリックコメントを求めた。ビットワイズとグレイスケールのETF提案はNYSEアーカで、フィデリティの提案はCboe BZX取引所での上場と取引を目指している。今回のパブリックコメント募集は5月に予想されるSECの最終決定に先立って行われた。

ブルームバーグのETFアナリスト、ジェームズ・セイファート氏は 4月2日のツイート で「提出書類からは、何も変わった兆候は見られない」と述べた。「SECからの沈黙はここでは良い兆候ではない」。さらに4月3日には「19b-4に対するパブリックコメント要請は標準的な手続きだ。承認されたか否かに関わらず、すべての19b-4 ETF提案が同じプロセスを経る。イーサリアムETFにとって『強気』なわけではない」と 付け加えた 。

SECは1月、初めて現物型ビットコインETFを承認している。しかし、多くのアナリストは、SECがイーサリアムETFに対して同様の決定を下す可能性について判断が揺れているようだ。

ヴァンエックからのイーサリアムETF申請は、5月23日が最終期限とされており、SECが対応する最初の提案になる可能性が高い。ハッシュデックスやARK21シェアーズなどの資産運用会社も同様の提案を準備中だ。