香港のバーチャル銀行 ステーブルコイン発行者向けにサービスを提供へ
香港のZAバンクがステーブルコイン発行者向けの銀行サービスを提供すると発表した。
4月5日の発表によると、香港に拠点を置くこのバーチャル銀行は、デジタル資産を裏付けるために発行者が使用できる法定通貨準備金の保全を開始する。ステーブルコイン発行者は、資金移動、給与管理、様々な入金オプションなどの銀行サービスにもアクセスできるようになる。ZAバンクの副CEOであるデヴォン・シン氏は、同行がWeb3コミュニティへの「揺るぎない支援」を行うと語った。「これらの新サービスにより、ステーブルコイン発行者が直面する独自の課題に直接対応し、Web3エコノミー内の成長と安定を促進することになる」。
一般的にステーブルコインが価値を維持するためには、発行者はドルなどの法定通貨を準備金として安全に保管する必要がある。これにより、保有者は常にステーブルコインを基礎となる法定通貨の同等額と交換できることが保証される。しかし、これらの準備金を安全に管理することはステーブルコイン発行者にとって課題であり、広範な採用を妨げ、Web3コミュニティ全体で大きなニーズを生み出していた。
ZAバンクは、香港の急成長しているWeb3シーンに積極的に関与しようとしている。2023年には、Web3分野のクライアントから10億ドル以上の送金量を報告した。
ZAバンクは、香港の仮想資産取引プラットフォーム(VATP)の銀行ニーズの80%以上を確保したと報告している。また、地元の採用を推進する努力の一環として、100社以上のWeb3企業を取り込むことに成功したとも 述べている 。
昨年12月の香港政府が金融サービス及び財務局(FSTB)と香港金融管理局(HKMA)からの協議文書によると、ステーブルコイン発行者にライセンス取得を義務付けると 発表した 。
このようなライセンスを取得するための基準には、流通しているすべてのステーブルコインを「少なくとも額面と同等の準備金」で完全に裏付けることが必要だ。
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