ファイルコイン財団　STFIL事件に関して調査中と発表 ｜ 中国でSTFILチームが拘束との情報

ウェブ3ストレージプロトコルの開発を推進するファイルコイン財団は、中国に弁護士を置き、ファイルコイン・リキッド・ステーキング（STFIL）チームメンバーが拘束されたという情報を調査中だという。同財団の上級フェローであるダニー・オブライエン氏が 4月13日のソーシャルメディア投稿 で明らかにした。

4月前半、開発者ウォレットが予定外のアップグレードを複数回行い、2300万ドル相当のファイルコイン（FIL）トークンを未知のアドレスに 移動させた 後、STFILプロトコルからの引き出しが停止した。4月8日、STFILチームは、コア技術メンバーが中国の警察当局に拘束され、その間に謎のアップグレードと移転が行われたと発表した。この発表を受け、STFILのユーザーの多くがどうやって資金を回収できるのかと懸念を引き起こした。

オブライエン氏は投稿で「事件を調査している中国の弁護士をいる」とし、「STFILチームのメンバーが警察の拘留下にあると高い確信を持っている」と付け加えた。同財団は中国の警察当局が資金を保有しているかどうかを確認できていないが、「1週間以内」にはその情報が判明するだろうと予想している。

オブライエン氏は計画の詳細が確定次第、さらなる情報を共有すると約束した。また、資金を失ったステーキングプロバイダーに対し、この目的のために設けられたGoogleドキュメントやSlackチャンネルを通じて連絡先を提供するよう求めた。

ファイルコインは、PC所有者がデータストレージニーズを持つユーザーにハードディスクスペースを貸し出すことを可能にする分散型ストレージプロトコルだ。ストレージプロバイダーは、合意に従ってデータを保存することを保証するために、FILトークンを担保として提供する必要がある。FIL保有者はトークンをストレージプロバイダーに貸し出すことができ、その場合、徴収した料金の一部を稼ぐことができる。このプロセスは「FILステーキング」と呼ばれる。

STFILはFILトークンをプールし、信頼できるストレージプロバイダーのネットワークを通じてステークするプロトコルだ。ユーザーがSTFILプロトコルにFILを預けると、STFILトークンと交換で預けたFILに蓄積されたステーキング報酬が付与される。しかし、この償還プロセスは4月に不正なアップグレードと移転が行われた後、機能しなくなった。