ブレイクアウトを試すBTC NYSEの異変で上げ幅縮小【仮想通貨相場】
著者 長谷川友哉(はせがわゆうや) ビットバンク マーケットアナリスト
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。
6月3日のビットコイン(BTC)対円は反発し、先週の下げ幅を解消した。BTCは週末の間に国内取引所からの不正BTC流出を消化し、この日は東京時間から買い戻しが入った。また、2021年のミーム株相場暴騰の火付け役となったキース・ギル氏が、1.8億ドル相当のゲームストップ(GME)株を保有していることを明かしたこともリスク資産に追い風となったか。BTC円は、米時間には1100万円にタッチしたが、これによりドル建てBTC相場が下降チャネル上限にタッチすると失速した。その後はNY証券取引所(NYSE)のシステム不具合によって一部の銘柄が急激な変動に見舞われ、60近くの銘柄が一時取引停止となったことを嫌気し、BTCは上げ幅を縮小したが、システムが復旧すると相場は底堅い推移に転じた。
第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成
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