仮想通貨業界は「アーリーアダプター」の時代から「アーリーマジョリティ」の時代に＝バイナンスCEO

バイナンスのリチャード・テンCEOはこのほど、仮想通貨業界が「アーリーアダプター」の時代から「アーリーマジョリティ」の時代に移行したと語った。

同社が6月8日、全世界で2億人の登録ユーザーに到達したことを発表。テン氏はこの数値を受けて、「アーリーマジョリティ」の時代に移行したと認識したようだ。

「2億人の登録ユーザーを迎えることができ、大変光栄であり、謙虚な気持ちである」とテン氏はメールでのコメントで述べ、「この達成は、仮想通貨コミュニティと業界関係者がバイナンスエコシステムに対して持ち続けている信頼の体現である」と付け加えた。

CEOは、同社の「急速な成長」（ユーザー数が100万から2億にわずか26か月で増加したこと）を、仮想通貨業界の変化する風景に起因するとした。

「このマイルストーンは、単なるバイナンスの勝利ではない。仮想通貨セクター全体の堅実な成長と成熟の兆しでもある。…これは、仮想通貨の『アーリーアダプター』から『アーリーマジョリティ』への移行を反映しており、世界のより多くの人々が仮想通貨とその無限の可能性に温かく迎え入れていることを示している」

しかし、バイナンスはまだ満足しているわけではない。同社は10億人のユーザーを迎えるというミッションを続けている。「今後、バイナンスの焦点は、金融包摂とイノベーションを促進する取り組みを先導することにある」とテン氏は述べた。

10億人のユーザーに到達する道のりは容易ではない。現在の仮想通貨所有者の数をほぼ倍にする必要があり、地球上の8人に1人が参加することを求める。また、特に米国では、SECや類似の政府機関が仮想通貨業界のさまざまな側面に関する法的立場を検討しているため、政治的な支援も必要となる。米国には約5000万人の仮想通貨保有者が存在し、これは世界のユーザーベースの約10％に相当する。次期大統領選では、共和党のドナルド・トランプ候補が最近、当選すれば仮想通貨大統領になると宣言していることから、事態が明らかになる可能性がある。

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