カーブCEO、UwUレンドのハッキングとCRVバーン誤情報を説明

カーブファイナンス（CRV）の創設者兼CEOであるマイケル・エゴロフ氏が、最近の分散型貸付プロトコルUwUレンドのハッキング事件について見解を示した。

エゴロフ氏はコインテレグラフとの質疑応答の中で、「これはカーブの不正流出ではなく、別のプロジェクト（UwUレンド）の不正流出だ」と前置きし、次のように説明した。

「ハッカーはUwUから取得したCRVをlend.curve.fi（LlamaLend）に預け、資金を持ち逃げし、システムに負債を残した」

エゴロフ氏は、今後のハッキングを防ぐための措置として、UwUレンドに対し「すべてのコントラクトを再確認し、優れたセキュリティ監査人と連携する」ことを推奨し、損失の回復を期待していると語った。

偽のCRVバーン発表

コインテレグラフは当初、エゴロフ氏がCRVトークンの10%（3,700万ドル相当）をバーンすることを提案し、トークンの価格を安定させ、投票者に対するAPYを増加させると報じた。しかし、その後の質疑応答でエゴロフ氏は、CRVトークンの10%をバーンするという情報について「これは偽の（なりすまし）アカウントによってツイートされたもので、詐欺リンクが添付されていた。いくつかのジャーナリストがニュースを事実確認せずに報じた」と説明した。

不良債務の返済

エゴロフ氏は6月15日に、UwUのハッキングによって引き起こされた部分的な強制売却による1,000万ドルの不良債務を全額返済したと発表した。「ローンの担保として提供されたCRVは、おそらく流通供給量の30%に相当し、その半分がカーブにあったため、一部の不良債務が発生した。すでに返済済みであり、誰も影響を受けていない」と語った。

精算リスクの管理

エゴロフ氏に、カーブファイナンスがボラティリティの高い市場でリクイデーション（精算）リスクをどのように管理するかを尋ねたところ、「BTCやETH以外の主要でない仮想通貨を担保とする場合、借入上限を設けるべきだ。データは、カーブ特有の市場がこれらの条件に耐えられるように適切にパラメータ化できることを示している」とのべた。

オンチェーンアービトラージの話題に関して、エゴロフ氏は「業界の重鎮たちはリクイデーションに対処する方法を完全には理解していなかったようだ。彼らはカーブでの私のポジションに対して部分的なハードリクイデーションを試みなかった。最終的に私自身で行う必要があった」と語った。

今後の展望として、エゴロフ氏は、リクイデーションの広範な分散型金融への影響に対処するため、「オープンソースのリクイデーションボット」の作成と、リクイデーションに関するコミュニティ教育を提案した。

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