仮想通貨の「トランプ取引」到来と展望｜経済学者クルーガー氏が予測

人気のエコノミストであるアレックス・クルーガー氏は、仮想通貨愛好者が「トランプ取引」をポートフォリオの決定に組み込むべきだと考えている。

トランプ氏の勝利が仮想通貨に与える影響

アレックス・クルーガー氏は、ソーシャルメディアプラットフォームXで17万7300人のフォロワーに対し、元大統領ドナルド・トランプ氏の11月の選挙勝利が仮想通貨にとって強気の要因となる可能性が高いと述べている。

「理由：トランプ政権は仮想通貨に対して支援的な規制を追求し、イノベーションと採用を促進する可能性がある」とクルーガー氏は述べている。

クルーガー氏は、将来のトランプ政権が減税と政府支出の増加を実施し、それが「インフレ期待の上昇と長期金利の上昇、そしてより急な利回り曲線につながる可能性がある」と考えている。

急な利回り曲線は、長期債の利回りが短期政府証券の利回りよりも速く上昇することを示しており、経済拡大の初期段階でよく見られる。

規制緩和とその影響

エコノミストはまた、トランプ氏が規制緩和を追求し、石油・ガス、鉄鋼、石炭、金融業界にとって強気の要因となると考えている。

「金融セクターの規制緩和は、コンプライアンスコストを削減し、金融機関の収益性を向上させる可能性がある。急な利回り曲線は、短期借入金利と長期貸出金利の間のスプレッドが広がるため、金融機関にとっても有利である」とクルーガー氏は述べている。

一方、クルーガー氏は、トランプ氏の勝利が再生可能エネルギーと医療業界には弱気の要因となると予測している。

「トランプ氏の勝利に関する取引は、トランプ氏を嫌っている場合でも行うことができる。政治的な立場がオッズの認識や取引方法に影響を与えないようにするべきだ」とクルーガー氏は述べている。

トランプ氏の仮想通貨支持とキャンペーン

トランプ氏は、今週末の暗殺未遂事件を受けて、今年は仮想通貨に友好的な候補者としての立場を明確にしている。

彼は以前、デジタル資産を「災害の待機中」と評していたが、現在は仮想通貨寄付を受け入れている。

2018年5月、彼が大統領として務めていた間に、当時の財務長官スティーブン・ムニューシン氏に「ビットコインを詐欺として追及する」よう指示したと報じられている。

トランプ氏の2024年の大統領選挙キャンペーンは仮想通貨寄付を受け入れ始めており、ジェミニ仮想通貨取引所の共同創設者であるタイラー・ウィンクルヴォス氏とキャメロン・ウィンクルヴォス氏から200万ドル（約31億4000万円）相当のビットコイン（BTC）を受け取っている。

5月には、トランプ氏が2016年の大統領選挙前にビジネス記録を偽造した34件の重罪で有罪判決を受けた。

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