破綻した取引所マウントゴックスから21億9000万ドル相当のビットコインを受け取ったウォレットが、協定世界時(UTC)10時57分にテスト取引を開始した。

アーカム・インテリジェンスの X投稿 によれば、このウォレット( bc1q26 )は、マウントゴックスの債権者に資金を分配する予定の最後の取引所であるビットゴーであるとみられている。このウォレットは現在、3万3105BTC(19億6000万ドル相当)を保有している。

テスト取引は、ウォレットが7月30日23時28分(UTC)に3万3105BTCを受け取った後、2週間の休眠状態を経て行われた。7月30日時点では21億9000万ドル相当であったが、BTCの価格が8月13日に約5万8900ドルになったため、価値は約2300万ドル減少した。テスト取引以降、ウォレットにおいてさらなる活動は見られていない。

CryptoQuantのデータによれば、19時間前の時点で、マウントゴックスの弁済プロセスの67.7%が完了しているとされている。

CryptoQuant data showing a 67.7% distribution of Mt. Gox funds to creditors. Source: CryptoQuant.

債権者はBTCをガチホ

マウントゴックスでロックされた資金を受け取るために10年以上待っていた約12万7000人のマウントゴックスの債権者は、巨額の売却を引き起こさなかった。

弁済プロセス中に32億ドル以上のBTCが債権者に割り当てられたにもかかわらず、市場はこれに関連したBTC下落を目撃しなかった。7月末のGlassnodeのレポートによれば、この弁済は「2013年以来、業界に対する大きな市場の懸念の最終章」だ。

7月5日、マウントゴックスは再生計画に基づき、BTCとビットコインキャッシュ(BCH)で債権者に返済を開始すると発表した。この発表では、返済は指定された仮想通貨取引所を通じて債権者に送られるとされている。これらの取引所にはクラーケン、ビットスタンプ、ビットゴーなどが含まれている。

マウントゴックスの債権者には崩壊した仮想通貨取引所から資金を回収するために10年以上待っており、約94億ドル相当のビットコインが弁済される予定だ。

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