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イーサL2「Starknet」、STRK保有者向け初のガバナンス投票開始へ

neweconomy-news (JP)2024/08/23 12:48
著者:田村聖次
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Starknetが最初のガバナンス投票を開始へ

イーサリアム(Ethereum)のレイヤー2スケーリングソリューション「スタークネット(Starknet)」で、「STRK」トークン保有者に向けた最初のガバナンス投票が9月9日に開始される。

今回行われる投票は、8月19日に提出されたSTRKのステーキングを可能にするガバナンス提案「Upcoming Staking vote」についてであり、可決されればスタークネット上で「STRK」トークンのステーキングが可能になる。

このガバナンス提案は、今年7月に提出されたスタークネットの開発提案である「SNIP 18」を元にしたものだ。「SNIP 18」ではステーキングによってミントされるトークンの発行メカニズムや報酬分配のパラメータなどが定義されている。ガバナンス提案が承認された場合は、この提案の定義に従って今年10月にステーキングサービスが開始される。

なお初期段階では、スタークネット開発元のスタークウェア(StarkWare)とスタークネット運営元のスタークネット財団(Starknet Foundation)はステーキングに参加せず、ステーキング報酬を受け取る資格はないという。またロックされたトークンはすべて、現時点ではステーキングに参加できないとのことだ。

ガバナンス投票は、9月2日から4日の3日間でテスト投票が実施されたのち、9月9日から13日の5日間で行われる。それまでは提案についてコミュニティでの議論や、テストネットでのステーキングのテストなどが実施される。

なお投票権については保有するSTRKトークンに応じて得られるが、その投票権を自身ではなく他のユーザーにデリゲート(委任)することも可能だ。

「スタークネット」は現在分散化とエコシステムの拡大を進めており、7月24日にはコスモス(Cosmos)ネットワークのIBC(ブロックチェーン間通信プロトコル)を統合すると発表した。これにより「スタークネット」は、コスモスエコシステム内および外部のIBC対応チェーンとの相互運用が可能となり、ブロックチェーン間のデータと資産の転送が容易になるとのことだ。

スタークネットは、zkRollup(zkロールアップ)を活用した、イーサリアム(Ethereum)のレイヤー2スケーリングソリューション。暗号証明技術「zkスターク(zk-STARKs)」を開発したスタークウェア(StarkWare)によって開発され、現在ではスタークネット財団(Starknet Foundation)によって運営されている。

なおzkRollupとは、暗号技術を利用した証明技術「ゼロ知識証明(zero-knowledge proof:zkp)」活用のロールアップのこと。ロールアップは、元となるブロックチェーンのセキュリティなどを活用しながら、ガス代(ネットワーク手数料)やネットワークの混雑解消を図るスケーリングソリューションである。

The first-ever vote on Mainnet for STRK Holders

The first voting proposal is here, bringing STRK staking to the Starknet ecosystem!

STRK holders will have the opportunity to voice their opinions on the proposed minting mechanism and the conditions for modifying its…

— Starknet (@Starknet) August 20, 2024

参考: スタークネットフォーラム
画像:iStocks/Vjom

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この記事の著者・インタビューイ

田村聖次

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

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