イーサリアム、8月の取引減少が顕著に—ETFに対する機関投資家の需要にも課題
イーサリアム(ETH)のブロックチェーン上での取引が8月に入ってから減少傾向を示している。データによると、1日の取引高とトランザクション数がいずれも低下しており、特に7月30日と比較して8月25日の取引高は55%以上減少した。
イーサリアムの取引減少とその背景
7月30日の取引高は65.6億ドル(約9,470億円)であったが、8月25日には29億ドル(約4,190億円)に減少した。1日のトランザクション数も107万件にとどまり、今年2月以来の最低水準となっている。月間トランザクション数も20年5月以降で最も少なくなっている。
機関投資家の需要と課題
イーサリアムの現物ETFは、ビットコインETFに比べて機関投資家からの需要が弱いと指摘されている。BRNのアナリストであるValentin Fournier氏は、イーサリアムの現物ETFが機関投資家から十分な需要を獲得できていない要因の一つとして、再ステーキングによる機会損失を挙げている。
今後の見通し
Fournier氏は、イーサリアムの現物ETFが機関投資家の関心を引き続けない限り、ビットコインに対して出遅れが続くと予想している。このため、BRNはビットコインへの資金配分を増やすことを推奨している。
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