エルサルバドルのビットコイン導入 「イメージ重視の戦略に過ぎない」＝TIME記者

タイム誌の記者で過去3年間で初めてエルサルバドルのナジブ・ブケレ大統領の 外国人特派員インタビュー を行ったベラ・ベルゲングルエン氏は、同国でビットコインを法定通貨とする推進が実質よりもイメージ重視であったと指摘した。

9月11日に公開されたクルックド・メディアの 「ポッド・セーブ・ザ・ワールド」 で、ベルゲングルエン氏は、ブケレ氏の顧問がエルサルバドルでのビットコイン（BTC）採用を「素晴らしいリブランディング」と「完全なPRの動き」と呼んでいたと報告した。

ブケレ氏は政治に転じる前に家族のPR会社を短期間経営した後、ヌエボ・クスカトラン市長、サンサルバドル市長、そしてエルサルバドル大統領となった。

ベルゲングルエン氏はブケレ氏について「最も重要なのは彼の過去の広報担当者としての経験だ」と述べた。「ビットコインからギャングとの戦いに至るまで、彼の行動はすべてイメージ優先で、結果は後からついてくる」とのべた。

「ビットコインはエルサルバドルの経済状況を本当に変えるために採用されたわけではなかった」とも付け加えた。

BTC導入で注目を集めたエルサルバドル

仮想通貨業界の多くは、2021年にブケレ大統領がBTCを法定通貨として認める計画を発表して以来、エルサルバドルとブケレ氏に注目し始めた。ベルゲングルエン氏によれば、この発表の後、ブケレ氏のチームは外国送金などビットコインの潜在的な利点を宣伝する必要があったという。

ベルゲングルエン氏は「最初から混乱していたが、少なくともエルサルバドルに本当に役立つふりをする必要があった」と語った。「観光客や外国人、そしてブケレにとって、物語を変えるための話題を提供することが目的だったことは明らかだ。それが目標だったから、彼らは成功した」と結論付けた。

ブケレ氏は当初、火山のエネルギーを利用した「ビットコインシティ」の建設を推進したが、3年以上経過しても計画は完了していない。彼はエルサルバドルの資金を使ってBTCを購入することについて定期的にSNSに投稿している。ベルゲングルエン氏のインタビューによれば、エルサルバドルは約4億ドルを保有している。ブケレ氏は2029年までエルサルバドルの大統領としての任期を務める予定だ。

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