イーサリアムのトレーダー　8年間保有し続けて8万ドルが500倍の4000万ドルに

複雑なトレーディング戦略が投資家に多大な利益をもたらすことがある一方で、シンプルな買い持ち戦略も同様に驚くべき成果を上げることができる。最近のイーサリアム（ETH）の大口保有者の事例がその1つだ。

2016年2月、イーサリアムは1ETHあたり約5ドルで取引されていた。当時、ある投資家が仮想通貨取引所シェイプシフトで1万6636ETHを購入した。中国の仮想通貨データアカウント EmberCN によると、トークンは1ETHあたり5.23ドルで取得され、総コストは8万7006ドルだった。

トレーダーが8年後に数百万ドル分移動 Source: Etherscan

ブロックチェーン分析アカウントによれば、8年以上保有した後、このアカウントは一部の保有を売却し始めた。9月16日、このトレーダーは350ETHを1ETHあたり2340ドルで売却し、初期の投資額を約81万9000ドルに増やした。これは元本の約10倍の利益だ。売却後もトレーダーは3800万ドル以上のETHを保有している。

10ETHで150万ドルのNFTを取得

シンプルな買い持ち戦略が時間とともに効果を発揮する一方で、ほかのトレーダーはより複雑な動きで2万3000ドルで150万ドルのNFTを 購入した 。

2020年、分割所有権（高価なデジタルコレクションの所有権を分割すること）が人気のトレンドとなった。当時、分割されたNFTの1つが、サングラスとヘッドバンドを身に着けた猿を描いた希少なCryptoPunk #2386だった。

このNFTは1万株に分割され、257人の所有者がNiftexという現在は廃止されたプラットフォームを通じて所有していた。プラットフォームは廃止されたが、そのスマートコントラクトはブロックチェーン上に存在し続け、その機能を維持している。

スマートコントラクトには、トレーダーが購入額を設定して分割されたNFTの「ショットガン」入札を提案する方法が含まれている。誰も入札に対抗しなければ、14日後に資産が入札者に移転される。8月28日、あるトレーダーがこの高級NFTを10ETHで買い取る提案をした。一部は試みを阻止しようとしたが、最終的にこのNFTは取得された。

ETH-BTC取引で4300万ドルを失う

多くの人が仮想通貨取引で利益を得る一方で、予想が外れると数百万ドルを失うこともある。

ブロックチェーン分析プラットフォームLookonchainは9月14日、仮想通貨の億万長者ジェームズ・フィッケル氏が4300万ドルの賭けに失敗し、負債が1億3200万ドルに達したと 報告した 。ETHの初期投資家であり、研究会社アマランス財団の創設者であるフィッケル氏は、ビットコイン（BTC）の価格がETHに対して上昇すると予想していた。このため、トレーダーはこの予想に基づいて賭けを行った。しかし、ビットコインがETHを上回り、投資家は賭けに敗北した。

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