新たな分析によると、米国での需要が高まっていることから、ビットコイン(BTC)は最近の下落からの回復が見込まれるという。

オンチェーン分析プラットフォーム「クリプトクアント」の10月3日の ブログ投稿 では、「短期的なBTCの上昇の可能性」が示された。

コインベースプレミアムのゴールデンクロス

今週、BTC価格は中東情勢に対する市場の不安を背景に、6万ドルのサポートを何度か試している。一方でコインベースプレミアム指標をみると、BTCの需要が強いことを示唆している。

コインベースプレミアムは、米国最大の取引所コインベースでのBTC/USDペアと、バイナンスのBTC/USDTとの価格差を測定し、この価格差によって米国での需要の強弱を測る。

クリプトクアントの寄稿者ヨンセイ・デント氏は、このプレミアムの移動平均とビットコインの値動きのパターンを分析している。

「短期的なモメンタムを観察するために、1時間足でコインベースプレミアム指数を分析し、24時間(日足)と168時間(週足)の移動平均を利用して追加のコンテキストを提供した」とデント氏は説明した。「歴史的に、日足の移動平均が週足の移動平均を強い勢いで上回るゴールデンクロスを形成すると、その直後に大きな価格変動が観察されている」という。

Coinbase premium chart (screenshot). Source: CryptoQuant

このような「ゴールデンクロス」シナリオは先月末にも発生しており、その際にはビットコインの価格が6万6000ドルを超えた動きを捉えた。

デント氏は、「10月1日頃に6万6000ドルから約6万1000ドルへの価格調整があったにもかかわらず、米国を拠点とする投資家からの需要の継続的な増加は、新たな上昇圧力を示唆している」と語った。「コインベースプレミアムによって反映されるこの一貫した需要は、ビットコイン価格の短期的な回復の可能性を示唆している」と結論づけた。

米国市場での需要の強さ

コインベースではバイナンスを上回るプレミアムを示しており、BTC価格のパフォーマンスにとって好ましいシグナルとなっている。

一方、全体として、取引所では引き続き大量の引き出しとなっており、BTC/USDがサポートを試す中、その数は2022年11月のFTX崩壊以来の最高値を 記録している 。

他の取引プラットフォームからコインベースへの移動を測定する「コインベースフローパルス」ツールを分析した、クリプトクアントの寄稿者アクセル・アドラー・ジュニア氏も、価格見通しに関して 同様の結論に達した 。

「すべての取引所からコインベースへのビットコイン流入は、依然としてグリーンゾーンにあり、米国市場でのコイン需要が強いことを示している」と、アドラー氏はチャートと共にXで語った。「局所的な調整にもかかわらず、強気のトレンドは続いている」

Coinbase Flow Pulse. Source: Axel Adler Jr./X

本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。

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