マイクロストラテジー創業者でありビットコイン支持者のマイケル・セイラー氏は、ビットコインが6万ドルに戻る可能性を否定した。6万ドルは2024年のほとんどの期間において重要な価格水準とされていた。

セイラー氏は「6万ドルには戻らないと思う。3万ドルにもならない。ここから上昇すると思う」と11月14日に CNBCで語った 。ビットコイン（BTC）は現在8万7790ドルで取引されている。

セイラー氏は、ドナルド・トランプ氏の勝利が米国における仮想通貨とビットコインの未来を「非常に明確に」決定づけたとし、「近い将来の脅威は見当たらない」とも述べた。

「2025年までに10万ドルに達しないなら驚く」

「10万ドルのパーティーを計画している。おそらく自宅での大晦日になるだろう。11月もしくは12月に10万ドルを突破しないなら驚くだろう」とセイラー氏は語った。

マテリアル・インディケーターズ共同創設者キース・アラン氏も、ビットコインが11月28日、または米国の感謝祭までに10万ドルに到達する可能性があると 考えている 。しかし、クリプトクアントのキ・ヨンジュCEOは、11月9日にビットコインが年末までに5万9000ドルを下回る可能性があると 警告した 。彼は過熱した先物市場をその主な理由の1つとして挙げた。

ビットコインは6万ドルまで反落するか？ マイケル・セイラー氏「6万ドルには戻らないと思う」 image 0

Bitcoin is trading at $87,790 at the time of publication. Source: CoinMarketCap

複数のトレーダーは、ボラティリティが続く可能性があるとしながらも、ビットコインの価格が上昇に向かうと確信している。「高いボラティリティとさらなる清算を予期するが、全体的には価格トレンドは上昇し、新たな高値をつけるだろう」と仮想通貨トレーダーのアッシュ・クリプト氏は 11月14日のX投稿 で語った。

セイラー氏は、証券取引委員会（SEC）のゲイリー・ゲンスラー委員長が来年トランプ氏が大統領に就任した際に辞任するという憶測についても言及し、次にその職に就く者が仮想通貨業界において「最も重要な役割」を果たすと語った。

「これはデジタル資産にとって非常に強気であり、仮想通貨業界にとって非常に良いことだ。より多くのビットコイン支持の政策が見られるだろう。デジタル資産の枠組みが整備され、仮想通貨に対する戦争が終結するだろう」とセイラー氏は主張した。

戦略的BTC準備金 「21世紀最大のディール」

一方、11月13日の カントール・クリプト・カンファレンス で、セイラー氏は米国の戦略的ビットコイン準備金法案が「21世紀最大のディール」だと宣言した。この法律が成立すれば、米国政府が5年間で100万BTC、つまりビットコインの総供給量の約5%の保有を目指すことになる。

「もしその法案が成立せず、既存のビットコインをバランスシートに保持するだけなら、それは国民にとって3兆ドルの価値がある」と彼は語った。セイラー氏は、法案が現行の形で成立すれば「21年間で米国に16兆ドルの利益をもたらす」と付け加えた。「もし彼らがその上限を2倍にすると決定すれば、30兆ドルの利益になる」とも語った。

しかし、ギャラクシー・デジタルの創設者であるマイク・ノヴォグラッツ氏は、トランプ次期大統領が任期中にビットコインの戦略的準備金を設立するという公約を守る可能性は「低い」と 考えている 。

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