ビットコイン、10.8万ドル!欧州でも戦略備蓄?FOMCでどうなる?【仮想通貨相場】
ポイント
- 8万ドル台まで上伸
- RLUSDローンチでXRP続伸、400円台回復
- 交換所CEOがトランプ氏と面談、欧州議員が戦略備蓄提案、オハイオ州で法案提出
- FOMCを終えればクリスマスシーズン入り、一時的に米投資家からの買いが細りそう
昨日のBTC相場
昨日のBTC相場は小幅続伸。
一昨日、それまでの史上最高値104,000ドル(約1580万円)をブレークすると、昨日未明にかけて107,000ドル(約1625万円)台に上伸。その後、106,000ドル台に値を落としたが、本日未明にかけて108,000ドル(約1640万円)台にワンタッチ、今朝方は105,000ドル(約1605万円)台に反落している。
BTCは、Forbesが戦略備蓄について尋ねられたトランプ氏が"Yes, I think so,"と答えたと報じたことなどもあり、就任初日の大統領令で開始されるとの思惑が浮上、週明けに月初に付けた史上最高値104,000ドルを上抜けた。更にマイクロストラテジーの15億ドルの追加購入や同社株が組み入れられたNasdaq100が史上最高値を更新する中、BTCも106,000ドル台に値を戻すと、FTXの再建計画で1月3日から60日以内に配当を開始するとしたことも好感され、107,000ドル台に値を伸ばした。
アジア時間は106,000ドル台に値を落としたが、朝方Crypto.comのCEOがトランプ氏と会談、戦略備蓄に関して話し合ったとされ、海外時間に入るとRLUSDのローンチでXRPが続伸、また欧州議会でフランスのサラ・クフォナ議員がBTC戦略備蓄を提案する中、米市場がオープンすると108,000ドル台に上値を伸ばした。
その後、ETF市場での利食い売りの動きもあってか失速、今朝方は105,000ドル台に値を下げたが、落選したブラウン議員に代わり上院銀行委員長に就任予定のトム・エマー氏がFIT21法案に次ぐ暗号資産の所管と規制を明文化する法案成立に意欲を示し、またBTC ETFが金ETFを時価総額で追い越し、オハイオ州でもBTCの戦略備蓄法案が提出されるなど明るい話題が続いた。
また、民主党はBTC ETFにも反対したキャロライン・クレンショーSEC委員の再任を選挙前の勢力のまま強引に承認することを画策したが断念した模様。一方で、バイデン大統領は議員の株式取引禁止に同意、これは暗号資産取引も視野に入れたものとされ、政権移行前にささやかな抵抗を見せている。
本日のBTC相場
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著者 松田康生(まつだやすお)楽天ウォレットシニアアナリスト
東京大学経済学部で国際通貨体制を専攻。三菱UFJ銀行・ドイツ銀行グループで為替・債券のセールス・トレーディング業務に従事。2018年より暗号資産交換業者で暗号資産市場の分析・予想に従事、2021年のピーク800万円、年末500万円と予想、ほぼ的中させる。2022年1月より現職。
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