一時9万2000ドルまで下落したビットコイン　PCE発表後に大きく反発

ビットコイン（BTC）は12月20日のウォール街の取引開始後、レバレッジの大規模な清算が続く中、反発を試みた。

BTC/USD 1-hour chart. Source: Cointelegraph/TradingView

トレーディングビューのデータ によると、BTC/USDはビットスタンプで9万6000ドルを回復した。

とはいえ、ビットコインは厳しい取引環境となり、12月初めの9万2000ドルの安値を再び付けた後にロングポジションは損失を被った。「サポート喪失の連鎖が実際に起こった」と、人気トレーダーでアナリストのレクト・キャピタル氏は Xでの市場レポート でのべた。「この後退でビットコインは15%下落している」と語った。

BTC/USD 1-day chart. Source: Rekt Capital/X

レクト・キャピタル氏は、以前からビットコインは過去の最高値を突破してから6〜8週間後に調整を受けることが多いと警告しており、今回の下落が2021年のイベントと「ほぼ一致」すると 指摘した 。

「これらの調整は数週間続く傾向がある」と 続けた 。「また、強気相場が終了するまでに最大4回の調整がある。これはこのサイクルでの最初の調整であり、価格が上昇に転じる可能性が高い最適な買い増しの機会を示している」とのべた。

Total crypto liquidations （screenshot）. Source: CoinGlass

コイングラスの最新データ によると、過去24時間での仮想通貨全体の清算総額は14億ドルに達した。

オンチェーン分析プラットフォームのクリプトクアントの寄稿者J.A.マートゥン氏は、短期間のBTC価格の弱さの原因を分析し、その責任は米国にあると 指摘した 。特に最大の米国取引所コインベースでの売り圧力が顕著だったという。

同氏が示したチャートでは、コインベース・プレミアム（コインベースのBTC/USDペアと世界最大の取引所バイナンスのBTC/USDT相当の価格差）が明確にマイナス領域となった。

BTC/USD chart with Coinbase premium data. Source: Maartunn/X

「コインベース・プレミアムがマイナスの時は、傍観し、市場がシグナルを示すのを待つべきだ」と、同じくクリプトクアントの寄稿者であるBQYoutube氏はプラットフォームのクイックテイクブログ投稿で 書いている 。「コインベース・プレミアムがプラスに転じたら、市場に戻り、取引と保持を行うべきだ」と述べた。

PCEのインフレ率は予想を下回る

米連邦準備制度理事会（FRB）のインフレ指標として知られる個人消費支出（PCE）指数は、予想の2.5%に対し2.4%と予想を下回った。「PCEインフレは上昇したが、予想を下回ったため、市場にいくらかの安心感を与えた」と、取引リソースであるコベイシ・レターは Xで指摘した 。「それでも、インフレが再び上昇していることをさらに確認するものであり、今後の道のりは険しいものとなるだろう」と語った。

この結果は、将来のFRB政策に対する市場の期待にわずかな影響を与えた。CMEグループの FedWatchツール によると、1月の連邦公開市場委員会（FOMC）会合での追加利下げの確率は、前日の8.6%から10.7%に上昇した。

Fed target rate probabilities. Source: CME Group

本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。

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