Bitget初心者ガイド - 先物取引モード入門
概要
● 先物取引には、ヘッジモードとワンウェイモードという2つの取引モードがあります。この記事では、それぞれについて詳しくご紹介します。
● Bitget先物取引ではデフォルトでヘッジモードに設定されていて、同じ先物取引ペアでロングとショートを同時に保有できます。
● 先物取引にはリスクが伴うことにご注意ください。取引前に十分な準備をし、先物の仕組みを理解しておきましょう。
ヘッジモードとワンウェイモードとは?
先物取引 では通常、ヘッジモードとワンウェイモードのいずれかで取引を行います。その名の通り、ワンウェイモードでは、同じ先物取引ペアに対して片方向のポジションしか保有できません。ヘッジモードでは、同じ先物取引ペアに対してロングとショートの両方のポジションを保有できます。 市況にかかわらず、ヘッジモードは通常、リスクを最小限に抑えてポジションを保護するために使用されますが、完全にリスクのない取引を保証するものではありません。
Bitget先物取引 ではデフォルトでヘッジモードに設定されていますが、いつでもモードを切り替えることができます。Bitgetの USDT-M先物 、 Coin-M先物 、 USDC-M先物 でヘッジモードとワンウェイモードを切り替えることができます。この変更は、同じ先物タイプの全取引ペアに適用されます。例えば、USDT-M先物のポジションモードをヘッジモードからワンウェイモードに切り替えた場合、すべてのUSDT-M先物取引ペアのポジションがワンウェイモードのみになりますが、Coin-M先物とUSDC-M先物の取引ペアは影響を受けません。ただし、以下のことにご注意ください。
• いずれかのペアで未決済ポジションを持っている場合、モードを切り替えることはできません。
• 一方向の取引(ロングまたはショート)しかできませんが、純取引額は変わりません。例えば、ヘッジモードでは、5 btcusdTをロングしながら、2 BTCUSDTをショートすることができます。こうして両方のポジションをうまく決済すれば、正味で3 BTCUSDTの価値が残ることになります。ワンウェイモードで、ロングポジションのみの売買を選択した場合、BTCUSDTのロングポジションを5つ買い、次にBTCUSDTのロングポジションを2つ売れば、同じ結果になります。
• ワンウェイモードでは、リデュースオンリー注文を活用できます。これは、ワンウェイモードで建てた保有ポジションにのみ適用されます。これは、新規注文でポジションを増やすのではなく、決済して減らします。
• 現在、Bitgetコピートレード はワンウェイモードに対応していません。エリートトレーダーがワンウェイモードでポジションを建てた場合、フォロワーはシグナルを受け取りません(ポジションがコピーされません)。フォロワーがワンウェイモードを使用している場合、コピーしているエリートトレーダーがヘッジモードで新規取引を開始しても取引はコピーされません。
• Bitget先物取引のデフォルトのモードはヘッジモードです。• ユーザーは手動でワンウェイモードを選択する必要があります。
ヘッジモードとワンウェイモードの主な違い
ヘッジモードやワンウェイモードを選択する前に、リスク管理 、オープン可能なポジション、適用可能なシナリオなど、これらのモードに関する重要なポイントを把握しておくことをお勧めします。
リスク管理
初心者の場合、清算のリスクはヘッジモードよりもワンウェイモードの方が大きくなります。清算のリスクを軽減するため、Bitgetはワンウェイモードのポジションに異なるリスクマージンの計算を実装しました。特筆すべきは、Bitgetがこの複雑なリスクマージンメカニズムを採用している唯一の取引所であり、投資家が清算を防ぐのに非常に効果的であることが証明されていることです。マージンとリスクマージンについては、こちらをご参照ください: Bitget初心者ガイド - マージンモードのご紹介
それぞれのモードのリスクマージンの計算式は以下の通りです。
ヘッジモードの場合、リスクマージン(単一取引ペア)= 最大(ショートポジションの維持マージン+ロングポジションの維持マージン)+ 全ショートポジションのリスクマージン + 全ロングポジションのリスクマージン
ワンウェイモードの場合、リスクマージン(単一取引ペア)= 最大 (ロングポジションの維持マージン、未決済ロングポジションのリスクマージン)+ すべての売りポジションの維持マージン + 未決済の売りポジションのリスクマージン
マージン残高がリスクマージンレベルを下回った場合、Bitgetから自動通知が送信されます。何の措置も取られず、マージン残高が維持マージンを下回ったままの場合、ポジションは清算されます。
オープン可能なポジション
オープン可能なポジションは、ユーザーのアカウントの現在のレバレッジを考慮し、特定の取引ペアで指定された価格で売買できる最大数量を指します。ワンウェイモードとヘッジモードでは、オープン可能な金額が異なる場合があります。取引ペアのロングポジションとショートポジションの両方のオープン可能なポジションの計算は、それぞれロングポジションとショートポジションの対応する利用可能資金に基づいています。
新規ポジションを建てる前に、既存のオープンポジションがある場合は特に、必要マージンを常に考慮する必要があります。必要マージンは現在のレバレッジレベルに影響され、特にワンウェイモード(注文が一方向にしか出せないモード)では、価格が重要な要素となります。
ワンウェイモードのオープン可能なポジションの詳細は、こちらをご参照ください: Bitget先物:ワンウェイモード
適用シナリオ
投資家にとって、ヘッジモードとワンウェイモードのどちらが適しているかはシナリオによります。ロングとショートの両方のポジションを建てることができるヘッジモードは、ボラティリティの高い市場で価格差から利益を得るのに有利です。正しく運用すれば、変動による損失は発生せず、市場変動の中でのロングポジションとショートポジションのコストを削減することもできます。そして、変動が大きいほど、潜在的な利益は高くなります。
ところで、なぜ損切りを使わないのでしょうか?市場のトレンドは続くと信じているものの、短期的な急落でロングポジションが清算される恐れがある場合は、ヘッジモードが適しているかもしれません。クロスマージンモードを選択すると、ロングポジションとショートポジションの両方がマージンを共有し、それぞれの損益額を相殺することで清算を防ぎ、資金効率を大幅に向上させることができます。利益が出るまでトレンドが変化するのを待ち、市場機会を逃しません。
基本的に、ヘッジは大幅な価格変動が特徴のボラティリティの高い市場において有利となります。投資家はロングとショートの両方のポジションを建てることができます。そのため、ポジションを効果的に管理し、十分なマージンを維持し、チャンスを活かせられれば、両方から利益を得られる可能性があります。ヘッジモードは通常、リスクを軽減し、ポジションを保護するために使用されますが、完全にリスクのない取引を保証するものではありません。
一方、ワンウェイモードは、一方向の市場に適しています。その利点はシンプルさにあります。正しい方向にポジションを建てれば、すぐに利益を得ることができます。評価が間違っていれば、すぐにポジションを決済できます。
例えば、ビットコインで10,000 USDTのロングポジションを建てたとします。市場が不利に動いて5,000 USDTの含み損が発生し、さらに下落が予想される場合、20,000 USDTのショートポジションを建てることで弱気相場に対応できます。一方向のみなので、ポジションは数量の大きい方に切り替わります。ロングポジションはショートでカバーされ、ショートポジションだけが残ることになります。
まとめ
ヘッジモードとワンウェイモードはそれぞれに利点があるため、ご自身のリスク選好、市場洞察力、テクニカルスキルに合った取引モードを選ぶことをお勧めします。どのような方法を選択するにせよ、投資家にとって重要なのはポジション管理です。厳密な管理と大きすぎない適切なサイズのポジションによってのみ、うまく立ち回ることができるのです。